2017年で最も大きな世界大会である世界パラ陸上競技選手権大会にXiborgチーム及びアスリートの結果及び総括をしてみた。
今年から200mと400mのレースでは、T43(両足下腿義足)とT44(片足下腿義足)のクラスが別々に行われるようになったが、100mではこれまでと同様に混合で行われた。
(参考 片足義足と両足義足、どちらが速い?)
男子 T43/44 100m
予選第一組 (0.0)
池田樹生 12.21 予選敗退
予選第二組 (+0.3)
Jarryd Wallace 10.81 決勝進出
佐藤圭太 12.12 予選敗退
決勝 (-0.6)
Jarryd Wallace 10.95 3位
日本の佐藤圭太選手は代表合宿中に痛めたハムストリングスの影響で、思い切り走る事はできなかったとのこと。ベストの11.77からだいぶ遅い12.21でゴール。池田樹生は公認では自己ベストの12.21を出しながら、実力不足で予選敗退。しかし、今回はじめての日本代表選手となる若手なので、この経験を生かし2020年を目指す。レース直後二人にあって話をしたが、池田選手はリオ金メダリストのJonnie Peacock選手との初対戦や経験した事もない観客の数でとても緊張した模様。
今季からXiborgの板バネを履いているJarryd Wallace選手は予選はかなりいい感触で走る事ができ、決勝進出。決勝では、リオ金メダリストに先行するも、追いつかれたあと力んだせいか、バランスをくずし、それでも粘り3着でゴール。
男子 T44 200m
予選第一組 (-0.6)
Jarryd Wallace 22.95 決勝進出
佐藤圭太 棄権
決勝 (-1.0)
Jarryd Wallace 23.37 優勝
男子 T44 400m
池田樹生 59.40 8位
男子 T42-47 4x100mリレー
日本 3位
(第二走 佐藤圭太、第四走 池田樹生)
US 失格
(第二走 Jarryd Wallace )
Jarryd Wallace選手は実力がありながら、これまで世界レベルの大会でなかなか結果を出せなかったので、今大会はとても満足している様子。日本の選手たちはリレーで銅メダルはもらったものの、おそらく悔しさの残る大会だったのでは。Xiborgは引き続き世界最速を目指し、選手たちと共に精進します。
また、Jarryd Wallace選手はレース中、胸にリボンをつけていました。これは、パラ世界陸上直前にトレーニング中の事故で命を落としたUAEのAbdullah Hayayei 選手とその家族の為のものだそうです。