2018年セイコーゴールデングランプリ

5月20日、大阪で陸上の大きな大会、セイコーゴールデングランプリが開催されます。この大会は世界的にも有名な選手も招待される国内でも大きな規模の大会です。この大会は2015年から義足の選手のレースも行われており、今年も世界からトップアスリートが招待されています。

スタートリストは以下の通りです


リチャード ブラウン
ベストタイム 10.61(世界記録)

ジャレッド ウォレス
ベストタイム  10.71

フィリックス ストレング
ベストタイム  10.89

パトリック リーパー
ベストタイム  11.66

佐藤 圭太(トヨタ自動車)
ベストタイム  11.77 (アジア記録)

春田 純(サイボーグ)
ベストタイム  11.94

池田 樹生
ベストタイム  12.21


このうちジャレッドウォレス選手、フェリックスストレング選手は去年もゴールデングランプリに参戦しており、この2選手と今年スタートリストに名前を連ねているリチャードブラウン選手は去年渋谷の公道のストリート陸上イベントShibuya city gamesで走りました。

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2017年11月、新豊洲Brilliaランニングスタジアムにて(左からジャリッドウォレス、リチャードブラウン、フェリックスストレング)

(リチャードブラウンは先週中国で行われたグランプリでは走らなかったので、日本にくるかは不明です。)

ジャリッドからの連絡で、スタートリストの選手全員が揃っているとのことでした!

という情報はデマでした。。(最新情報)

この3名に加え、今年はブレークリーパーことパトリックリーパー選手が参加予定となっています。彼は他の選手とは違うクラス(T62)で両足下腿が義足となっています。彼は2016年のリオパラリンピックのアメリカ代表を決める大会で義足が走行中に脱げるというハプニングがありました。

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レース動画

このレースの優勝者がジャリッドウォレス選手でした。その後薬物反応騒動で試合にはしばらく出ていませんでしたが、今年にはいって400mで世界記録を更新しており、調子をあげています。両足が義足なので、スタートが片足義足の選手よりも遅いことが予想されますが、その後の加速でどこまで追い込めるかが勝負となります。

ちなみに世界記録でいうと片足義足(T64)は10.61, 両足義足は10.57(T62)とほぼ互角です。

この海外のトップアスリートに挑むのが佐藤圭太、池田樹生、春田純の3選手です。佐藤選手は今年に入って自身のアジア記録に近いタイムを連発しており、調子をあげています。また池田選手は今年最初は怪我で出遅れましたが、徐々に調子をあげてきているようです。春田選手は今年40歳を迎えますが、先日の静岡国際ではまだまだ走れるところを見せてくれています。

現世界記録保持者の実力者リチャードブラウン選手、世界一美しいスタートダッシュと高いスプリントスキルをもつジャリッドウォレス選手、ダイナミックで力強いな走りが魅力のフェリックスストレング選手、追い上げがどこまで届くか期待のパトリックリーパー選手、ベストタイムはまだまだ彼らには及ばないが、それに日本3選手がどこまで食らいつけるかが見所かと思います。

義足アスリートのレースは15:55からです。TBSでの放送があります。さらにネット番組の配信もあります。ネットではXiborgの練習にも参加してくれている高平慎士さんが解説をつとめ、もしかしたら義足のアスリートも登場するかもしれないです。